【料理エッセイ】なんの料理をつくるのが好き？ペペロンチーノつくるのが好き

自分の趣味ってなんだろう？
スッと出てこない人って結構いるんじゃないかと思ってる。少し前までぼくもその1人だった。
ぼくは今、ペペロンチーノ（パスタ）を作るのが好き。
なんでパスタづくりが好きなのかを書き連ねて、好きってなんだろうの理由を探していきたいなって思った。ただし答えは出ないかもしれない。

　そして全然関係ないけど、今書いてるのはアカウント開設して一番最初の記事。SNSとか開設したての頃は、最初の一言目を絞り出すだけで１～２時間かかることがある。
今回は開設してから勢いで書こうって思ったから１分もかかってない。
かなりえらいと思う

ペペロンチーノづくりが好きになったきっかけ

　ちょうど１年前くらいにはまりだした。
YouTubeで流れてきた「おいしいペペロンチーノの作り方」を見て、
超簡単じゃん、やってみよ　⇒　うんまあああ！！！！
ってなったのが、きっかけだと思う。
色んなシェフの動画を見漁って、真似して作りまくった。
レシピ教えていただけるのはめちゃくちゃありがたいんだけど、シェフって要求してくるものがことごとく家に無い調味料ばかりで、ちょっと腹立つ。
アンチョビいれてみたり、魚醤いれてみたり、イタリアンパセリをぱらぱらしてみたり。
どこに売ってるんだよ。ねーよそんなもん。普通のパセリじゃダメなのかよ。
でも聞いてほしい。全部売ってるところを見つけた。
カルディ。カルディに行けばなんでも揃ってる。カルディはすごい。あと入口でもらえるコーヒー最近復活してめっちゃうれしい。
こうしてカルディの力を借りてひたすらに作りまくった。決められた材料・分量で寸分たがわず作り続ける。
作ったパスタ、これが全部おいしい。泣けるほどおいしかった。
自分にこんなおいしいものが作れるのかと感動して涙がちょちょぎれた。（ような気がした）
そこからほぼ毎日のようにパスタを作り続ける生活が始まった。

パスタづくりが料理上達につながる？

　「？」にしてるけど、個人的には確信してる。つながる！　
ペペロンチーノを作れるようになると、料理の理解度がぐっと深まる。
理解度が深まると、レシピを見ずに自分の作りたい味を想像して作れるようになる。その成長が凄くたのしくて、いつの間にかパスタづくりがほぼ日課になってた。

　味付けがほとんど塩だけなのに、何故あんなに美味しいのか。
紐解いていくと、ペペロンチーノには料理の味付けの基礎が詰まっていることに気づいた。
気づいたポイントを１つ紹介したいと思う。
下記に作り方と材料。

ペペロンチーノで使う材料はこれだけ。
①パスタ
②にんにく
③オリーブオイル
④乾燥唐辛子
⑤塩
⑥パセリ

ペペロンチーノの基本的な作り方

大きめの鍋にたっぷりの塩水を沸かし、パスタを袋の指示に従って茹でます。アルデンテ（歯ごたえがある程度の茹で加減）に茹で上がるようにします。
別のフライパンでオリーブオイルを中火で熱します。みじん切りにしたガーリックを加え、香りが立つまで炒めます。ガーリックが焦げないように注意しましょう。
オリーブオイルにみじん切りのガーリックが香り立ったら、乾燥唐辛子または唐辛子の粉を加えます。辛さの調整はお好みで行ってください。
茹でたパスタをザルにあけて水を切り、フライパンに加えます。弱火でパスタとソースを絡めるように軽く炒めます。
パスタにオイルとガーリックが絡み付いたら、塩で味を調えます。必要に応じて、みじん切りのパセリを加えても良いでしょう。

↑ChatGPTから引用

　２.の手順、ここが大事。
この手順を今までは、フライパンに材料がくっつかないように油をひいてるだけの工程だと思ってた。
でも違う。これはソースを作っている。この手順は油で「出汁」をとっている！
お味噌汁でいう、昆布とかカツオを煮ている段階。「うま味」を抽出している！
この出汁油をパスタにまとわせる。出汁油と塩気と辛さを合わせたものがペペロンチーノなんだ！！

これがわかった瞬間、料理は材料同士の調和なんだと感覚的に理解した。全ての工程に意味があり、理想の形にもっていく。
当時のぼくにとって衝撃的な感動をおぼえた。

「もっと知りたい」が好きになる

　あらゆるレシピのペペロンチーノを作った結果。料理が美味しくなる原理を知識として身につけることが出来た。
今ではレシピを見ずになんでも作れる。お皿に盛り付けた時の味と見た目が、イメージと合致するようになった。

そして今度は自分流の新しいパスタを作ってみたくなる。

　たとえばイカをメインに作ってみよう。って考えてみたとき。
まずは完成品のイメージ。
イカだけだと色合いがさみしいから、季節的に菜花と合わせてみよう。
魚介類だからアンチョビベースで合わせると美味しいかも。少し甘めの醤油もかけよう。
これだけだと味が単調だから、ブラックペッパーをたっぷりかけてレモンを少し垂らして、味にすっきり感も出そう。
そんな感じで頭の中で味を具体的に決めていく。
そして実際に作ってみると、あら、、、うんまあああ！！！！
そんな感じ。

この過程を暇さえあれば繰り返す日々。
毎日毎日ペペロンチーノ。
青森県産のにんにくを大袋で買ったときは自分で少しひいた。

　色んな味付けでもっと作ってみたいという欲求が湧いてくる。
この欲求こそが好きってことなんじゃないかって思ってる。
なので最近は誰かに「好きな事（物）はなに？」って聞かれたら、
「パスタ！」って即答してる。